SIGALPHINAE Haliday, 1833 

キンケコウラコマユバチ亜科

Sigalphus irrorator (Fabricius,1775) キンケコウラコマユバチ
Sigalphus irrorator (Fabricius,1775) キンケコウラコマユバチ

他の亜科との区別に用いる形態Non-Cyclostome

 小型からやや大型のコマユバチで、大抵中型。体は頑丈。内向大腮。後頭隆起線は背方で欠く。前翅翅脈Cufreeな先端区画を有し、翅脈r-mを有する。後体節の挿入孔と後脚基節の挿入孔は節片で区分されない。後体節第1背板はほぼ常に一対のよく発達した縦隆起線を有する。産卵管は短い~やや短い。後体節はしばしば甲羅状になる。

 上唇は凹まず、大抵彫刻され、時折大腮の下に隠れる。後翅翅脈m-cuは大抵欠く。後体節第2背板の気門はほぼ常に側背板に存在する。後体節は第23節の間で曲がらない。

主な生態 

 鱗翅目幼虫の内部寄生性単寄生者。

同定の際の注意

 タテスジコマユバチ亜科と若干似ている。

(上記解説中の翅に関する名称はSharkey, 1993に従っています)

日本産の属への検索表

(Tobias, 1986, 1995に基づく)

1.後体節は先端に向けて幅が拡大する。後体節第3背板は下縁に2つの歯を有し、密な金色の毛で覆われる。後体節第1背板は基部1/3が鋭く持ち上がり、2本の強い隆起線を有し、中央1/3が弱くなる。小盾板は平ら。

・・・Sigalphus

-.後体節は長楕円形。後体節第3背板は歯を欠き、毛は疎ら。後体節第1背板は基部1/3がわずかに持ち上がり、弱い隆起線を有する。小盾板は隆起する。

・・・Acampsis

日本産既知種のリスト(2021年版)

 

Acampsis Wesmael, 1835

chinensis Chen & He, 1992  ヒメキンケコウラコマユバチ

        nigrifemur van Achterberg & Austin, 1992

 

Sigalphus Latreille, 1802

       Sphaeropyx Illiger, 1807

       Rhitigaster Wesmael, 1835

       Rhytidogaster Agassiz, 1846

 irrorator (Fabricius, 1775) (Ichneumon) キンケコウラコマユバチ

           niger (Retzius, 1783) (Ichneumon)

           globulifer (Geoffroy, 1785) (Ichneumon)

           irroratrix (Schulz, 1906) (Sphaeropyx)