SIGALPHINAE Haliday, 1833
キンケコウラコマユバチ亜科
[他の亜科との区別に用いる形態] (Non-Cyclostome)
小型からやや大型のコマユバチで、大抵中型。体は頑丈。内向大腮。後頭隆起線は背方で欠く。前翅翅脈Cuはfreeな先端区画を有し、翅脈r-mを有する。後体節の挿入孔と後脚基節の挿入孔は節片で区分されない。後体節第1背板はほぼ常に一対のよく発達した縦隆起線を有する。産卵管は短い~やや短い。後体節はしばしば甲羅状になる。
上唇は凹まず、大抵彫刻され、時折大腮の下に隠れる。後翅翅脈m-cuは大抵欠く。後体節第2背板の気門はほぼ常に側背板に存在する。後体節は第2、3節の間で曲がらない。
[主な生態]
鱗翅目幼虫の内部寄生性単寄生者。
[同定の際の注意]
タテスジコマユバチ亜科と若干似ている。
(上記解説中の翅に関する名称はSharkey, 1993に従っています)
日本産の属への検索表
(Tobias, 1986, 1995に基づく)
1.後体節は先端に向けて幅が拡大する。後体節第3背板は下縁に2つの歯を有し、密な金色の毛で覆われる。後体節第1背板は基部1/3が鋭く持ち上がり、2本の強い隆起線を有し、中央1/3が弱くなる。小盾板は平ら。
・・・Sigalphus
-.後体節は長楕円形。後体節第3背板は歯を欠き、毛は疎ら。後体節第1背板は基部1/3がわずかに持ち上がり、弱い隆起線を有する。小盾板は隆起する。
・・・Acampsis
日本産既知種のリスト(2021年版)
Acampsis Wesmael, 1835
chinensis Chen & He, 1992 ヒメキンケコウラコマユバチ
nigrifemur van Achterberg & Austin, 1992
Sigalphus Latreille, 1802
Sphaeropyx Illiger, 1807
Rhitigaster Wesmael, 1835
Rhytidogaster Agassiz, 1846
irrorator (Fabricius, 1775) (Ichneumon) キンケコウラコマユバチ
niger (Retzius, 1783) (Ichneumon)
globulifer (Geoffroy, 1785) (Ichneumon)
irroratrix (Schulz, 1906) (Sphaeropyx)